全てはオリジナルブランドの材質と精度をグレードアップした海外の工房製品が絶賛された80年代からはじまり、現在ではカスタムショップという言葉が当たり前のように使われております。しかしながらそのサウンドは遥かにヴィンテージには及びません。何故ならそのベースの心臓部たるピックアップが40年以上前の創世期とは全く異なる量産体制に有利な生産方法を続けているからなのです。
発表直後のJBはそれ以降よりもかなり高いアウトプットレベルを持っていました。それまで、そしてそれ以降もレオが使用していない特殊なエナメル被覆コイルを使用し、初期のスタックコントローラーによる出力の損失を充分補えるパワーを特徴としています。ほんの短期間この使用でしたが他モデルとの棲み分けのためか、ヘヴィーフォームバーを用いた2期型（JIGが該当します）に変更されてしまい2度とこの仕様での復活はありませんでした。
K&TのJ-'60はこの特殊モデルの完全復刻を成し遂げたピックアップです。通常の3コントローラーで使用した際にはたとえリアーのみの使用でも他の追従を許さない重低音が大きな特徴となっています。特殊なダブルディッピングや、クロスポイントを徹底管理したワインデイングにより高調倍音の再現性も真似る事すら困難な、オリジナルとJ-60だけが持つヴィンテージトーンで既に多くの支持を集めています。